ベトナム共産党中央執行委員会書記長

ベトナム共産党中央執行委員会書記長（ベトナムきょうさんとうちゅうおうしっこういいんかいしょきちょう、ベトナム語：Tổng Bí thư Ban Chấp hành Trung ương Đảng Cộng sản Việt Nam / 總秘書班執行中央黨共產越南）は、ベトナム共産党の党首。ベトナム社会主義共和国の指導政党であるベトナム共産党中央執行委員会（中央委員会）書記局の役職。本職にある者が同国の事実上の最高指導者となる。党中央執行委員会政治局の会議を招集し、中央執行委員会書記局の業務を主宰する。書記長は党中央執行委員会の管理下にある機関の設立と解散を命じることができる。

「四柱」と呼ばれるベトナム共産党の党内序列最上位4名のうち、序列1位の者が書記長を務めるのが通例となっている（序列2位は国家主席、3位が政府首相、4位が国会議長）。

党中央軍事委員会書記を兼任という形で、ベトナム人民軍への実権を掌握している。現在の党書記長は、トー・ラム（2024年8月3日就任）。1951年から1969年までは党主席に次いで序列2位の役職であったが、党主席を廃止した1969年以降は書記長が同国の最高指導者と見做されてきた。

チャン・フーは結党後まもなく、反仏活動を理由に仏印当局から実刑判決を受け、拷問による精神的苦痛で獄死した。その後もインドシナ共産党書記長は仏印当局から逮捕され、活動を縮小せざるを得なくなっていた。ベトナム八月革命を経て、第一書記と名称を変えながら、現在に至る。