現像(げんぞう)とは、銀塩写真において、露光することによって撮影された写真・映画の感光材料(フィルム・乾板・印画紙)を薬品(現像液)で処理して、画像・映像(潜像)を出現・可視化(顕像)させることである。

この定義は、英語等でいう developing であって、日本語では、英語でいう processing の指す範囲、つまり、 developing から fixing (定着)まで(現像を開始したフィルムが感光性を失い安定するまで)の一連の工程を指す。したがって、広義の「現像」を日本語でもプロセスとも呼ぶ。

デジタルカメラの場合、RAWデータ(イメージセンサで発生した情報をほぼそのまま保存した「生の」データ)から画像を生成し、JPEGやTIFFなどの一般的な画像フォーマットに変換(および目的によってはレタッチなども含む)する処理・過程を「現像」という。詳細は「RAW現像」の節および「RAW画像」を参照。

なお、半導体素子等の分野のフォトリソグラフィでも、現像の語を用いるが、こちらについてはフォトリソグラフィ#現像・リンスを参照のこと。

本項では主に、デジタルな「現像」ではなく、フィルム等の感光材料を化学的に処理するものを扱う。

概要

現像

フィルムの感光剤には、主に臭化銀が使われている。臭化銀に光があたる(感光)と、その一部が分解して銀になる。感光したフィルム上には、像の形になるように、銀を含む臭化銀の結晶ができている。これを潜像という。感光した臭化銀中に含まれている銀を潜像核という。潜像核(潜像に含まれている銀)は極微量であり、肉眼で見ることは不可能である。これを目に見える量まで増やしてやるのが、フィルム現像である。

現像から定着までのプロセスは、フィルムにまだ感光する能力が残っているため暗室で行う必要がある。シートフィルムのように全暗黒の暗室で行う場合と、アマチュアがロールフィルムを現像するときのように、現像タンクへの装填までを暗室かダークバッグで行い、後は明るい環境下で行う場合とがある。なお、赤外線フィルムはダークバックや遮光カーテンによる取り扱いはできず、必ず赤外線を遮断できる暗室で行う必要がある。また、自動フィルム現像機は暗室が不要である。

感光したフィルムを還元剤(現像主薬、メトールやハイドロキノンが用いられる)を含む薬品に浸すことによって、臭化銀を銀に変化させる。このとき、ハロゲン化銀粒子の還元速度は速いため、潜像核の銀から還元反応が進行し、潜像核を含む臭化銀の結晶だけが還元されてすべて銀となり、黒化する。いっぽう、光が当たらなかった潜像核を含まない臭化銀の結晶はそのまま残る。このようにして目に見える量まで銀の量が増幅される。現像主薬の還元力は、アルカリ性で強くなり、酸性で弱くなる。そのため現像液の助剤には、アルカリ性の塩が添加されている。

現像の進行は化学変化であり、現像薬の量、濃度、配合、作業時の液温に影響される。従って適切な現像を行うためには、現像薬と温度の厳格な管理が必要となる。

なかでも、発色現像、つまり、カラー写真の場合は現像主薬として芳香族ジアミンなどが用いられる。この芳香族ジアミンが臭化銀を銀に還元すると同時に酸化される。酸化された現像主薬は、カプラーと呼ばれる化合物と反応し、各色の色素を形成する。このカプラーがフィルムの乳剤に含まれ塗布されている方式を内式(うちしき)と呼び、カプラーを現像液に含ませる方式を外式(そとしき)と呼ぶ。

現像停止

長時間現像液にフィルムを漬けていると、ついには光が当たらなかった臭化銀までもが還元反応をはじめてしまう。そこで、化学変化を止めるための処理を行う。通常は弱酸性の現像停止液に漬けることで現像主薬の還元力を落とすことで行う。現像停止液には通常は酢酸を薄めて使うが、臭気が強く嫌われる。クエン酸を使用する方法もあり、また1分ほどの流水水洗でも十分である。一般に、定着液にも酢酸を加えて現像停止効果を持たせた酸性定着液が主流であり、現像停止浴は省略することが可能であるが、定着液の疲労を極力減らすためにも、専用の現像停止処理を間に挟んだほうが良い。

定着

現像しただけでは感光しなかった部分に感光剤がそのまま残っている。この部分は光を当てるとまた感光してしまう。そこで、感光しなかった部分の感光剤を除く処理が定着である。感光剤の臭化銀は水にほとんど溶けないが、チオ硫酸塩の水溶液には錯イオンを形成して溶解する。そこでこれを定着液として用いフィルムを浸漬することによってフィルム上から未反応の臭化銀が除去される。しかし、数十分以上も浸漬したままにしておくと、現像処理された黒化銀部分まで溶け出すので注意が必要である。なお定着液に溶解した銀はDPE店などではフィルムメーカーが回収してフィルムに再利用されている。

なかでも、発色現像、つまり、カラー写真の場合には、漂白・定着の工程が必要である。必要なのは現像主薬とカプラーが反応して生成した色素だけであり、還元で生成した銀が残っているとモノクロ写真のようになってしまう。そこで現像で生成した銀も未反応の臭化銀も両方とも溶解させてしまう。漂白と定着を一浴で済ませる Blix (Bleach Fix) 処理には、漂白剤としてFe (III) EDTA (エチレンジアミン四酢酸鉄)を含むポリカルボン酸アミン類錯体を、定着剤としてチオ硫酸塩(ハイポなど)をそれぞれ用いた水溶液を漂白定着液として用いる。(かつては漂白剤としてフェリシアン酸塩(赤血塩)が使われた。しかし、赤血塩はチオ硫酸塩と混ぜると保存性が著しく悪く、漂白のあとで定着を別個に行なわなければいけなかった。また、シアン公害の問題もあった。そのため、現在では Fe (III) EDTA 等が使われている。)

現像(developing)から定着(fixing)、そして、水洗(定着が終わったフィルムから薬品を取り除く。この時、薬品を取り除くことを促進する薬品を使う場合がある)と乾燥(水分を取り除く)までが、現像工程(プロセス、processing)である。

工程

白黒ネガ現像

  1. 現像時にフィルムの表面に気泡が付いて現像斑が起きるのを防ぐためと、ゼラチン層を膨らませ軟らかくするためにフィルムを水に浸す前浴(予備浸漬)を行う。
    ただしこの作業に関しては否定的な意見が昔からある。フィルム表面に附着した気泡は、タンクに現像液などを注入した際にタンクを軽く台などに打ちつけるなどすれば取れる上に、ゼラチン層の膨満軟化はアルカリ剤がその作用を果たしてくれるからである。それにゼラチン層の必要以上の軟化を引き起こすおそれがあり、結果ゼラチン層の縮みやヒビなどの原因にもなるからである。
  2. 現像液 (developer)で、潜像を銀像に変換する。
  3. 停止浴 (stop bath)、酢酸かクエン酸の1.5 %の希薄溶液を用いて現像液の活動を停める。清水での洗浄で代用できる。
  4. 定着液 (fixer)で、残留するハロゲン化銀を溶かして除き、画像に永続性と光耐性をもたせる。
  5. 水洗して残留した定着液をすべて洗い流す。定着液の後にハイポ・クリーニング液(亜硫酸ナトリウム)を用いれば、水洗時間が削減され、定着液がよりよく落ちる。
  6. 非イオン系の界面活性剤の希釈溶液で洗浄すると、硬水による乾燥染み斑を除去できる。
  7. ハウスダストのない環境でフィルムを乾燥させる。

白黒リバーサル現像

ネガの工程に以下の工程が加わる。

  1. 停止浴(3.)の次に、フィルムを漂白し、現像されたネガ像を除去する。感光せず現像されていないハロゲン化銀から形成された、潜像のポジ像がフィルムに含まれている状態にする。
  2. fogging(カブリのこと)。感光させるか、あるいは化学的に、反転像を得る。
  3. 残っているハロゲン化銀を「第二現像液」で現像し、ポジ像に変換する。
  4. 最後に、定着、洗浄、乾燥を行う。

カラーネガ現像

  1. 発色現像液でネガ銀像を現像し、副産物として、染料結合がフィルムの乳液層それぞれの染料を活性化する。
  2. 漂白液(再ハロゲン化漂白液)で、現像された銀像をハロゲン化銀に変換する。
  3. 定着液で、銀塩を除去する。
  4. 最後に、洗浄、安定化、乾燥を行う。

RA-4現像現像では、漂白と定着が結合して漂白定着として行うので、上記の工程が1つ減る。

カラーリバーサル現像

(内式カラーリバーサル)

  1. 白黒と同じ現像液で、フィルムの各層にある銀を現像する。
  2. 洗浄あるいは停止浴で、現像を停める。
  3. fogging(カブリのこと)。感光させるか、あるいは化学的に、反転像を得る。
  4. ハロゲン化銀を現像し、現像液をつかいきりフィルムの各層にある染料を結合させる。
  5. 最後に、漂白、定着、安定化、乾燥を上記同様に行う。

現像薬

現像に使う薬品にはいろいろあるが、ここでは白黒フィルム現像(developing)用の代表的な薬品を説明する。

単体の薬品

現像主薬

メトール (MetolN-methyl-p-aminopenol hemisulphate)
「メトール」はアグファを権利者とする商標であるため、レシピによっては「エロン」(イーストマン・コダック)、「モノール」(富士写真フイルム)、「モノパトール」(小西六写真工業)、「メチノール」(オリエンタル写真工業)、「メトールミン」(中外写真薬品)、「メトールサン」(ナニワ、エヌエヌシー)などと表記されているので注意が必要である。
ハイドロキノンやグリシン(写真用グリシン)、パイロ、などと同じく古くから現像主薬として利用されている。その持てる作用が急速であるので「急性現像薬」に分類され、その代表的な単薬でもある。また促進剤(アルカリ剤)を加えなくとも現像作用を現すと言う特徴を有している。ただし促進剤を加えない場合には「緩性現像薬」としての作用しか持たず、処方によっては現像に1時間前後かかる。
陰影部・半調部・陽明部で同時に作用が始まり進行していくが、陽明部を適正に現像するには時間が掛かり、通常の現像時間では短すぎるため、陰影部のディテールはよく表す代わりに陽明部のハイライトは肉乗りに欠けてしまい、結果として軟調に仕上がる。この欠点を補う意味で、反対の作用を現すハイドロキノンと組み合わせるのが一般的である。カブリが起こりやすい。体質によっては中毒を起こし、手指に水虫に似た症状を呈し激しい痒みを感じ皮膚が鱗片状に剥離する。この様な症状が出たときは、メトール(メトール単薬のみならず、メトールが使用されている現像液も含めて)の使用を止めれば自然に治癒する。またその場合の治療薬としてイヒチオール軟膏(イクタモール軟膏、黒膏とも言う)がある。
ハイドロキノン (hydroquinone)
メトールやグリシン、パイロなどと同じく古くから現像主薬として利用されている。単体では現像作用をほとんど現さず、促進剤を加えることで現像作用を現すが、その作用は緩慢であるため「緩性現像薬」の一つに数えられている。ただし促進剤として苛性アルカリが使われた時のみ「急性現像薬」としての作用を有する。
その作用は先ず陽明部から作用していくので、陰影部のディテールを表す力には欠けるが、逆に陽明部のハイライトは肉乗りが良くコントラストが強くなり、結果として硬調に仕上がる。この欠点を補う意味で、反対の作用を現すメトールと組み合わせるのが一般的である。温度に影響されやすく、16℃以下では温度が低くなるにつれ作用が徐々に減退し、5℃以下ではほとんど作用しなくなり、逆に20℃以上では温度が高くなるにつれ徐々に増進する。非常に硬調な原板をつくる場合に単液処方の現像液が使用される。黄血塩と組み合わせた珍しい現像液「レインナー ハイドロキノン・黄血塩現像液」が存在する。
フェニドン (Phenidone1-phenyl-3-pyrazolidone)
「フェニドン」はイルフォードを権利者とする商標であるため、レシピによっては「ピラゾン」(富士写真フイルム)、「フェニトール」(小西六写真工業)などと表記されているので注意が必要である。また中外写真薬品の「ピラミン」はフェニドンの同等品である。一般に「フェリドン」と呼称される場合がある。
比較的新しく(量産が可能になった1950年代半ば以降)現像主薬として使われるようになった単薬。単独では現像作用に乏しく、また軟調になる傾向が強いため、通常の現像では超硬調に仕上がるコピーフィルムを平調に仕上げる際に単液処方が用いられる。一般に使用されるフィルムを単液処方で現像すると超軟調になってしまうので使用しない方が良い。通常はハイドロキノンか、その代替のアスコルビン酸と組み合わせて使う。水に対しては難溶性であり、また使用量がレシピに記載されたメトールの10分の1とごくわずかであるため、あらかじめアルコールに溶解して1%液などを作っておくと良い。増感性能がありメトールよりも微粒子で粒状性が良い傾向がある。
近年は日本国内では非常に入手が難しくなってはいるが、純正化学などから購入可能である。また一時は個人輸入もできにくくなっていたが、2018年初頭からebayなどで比較的購入しやすくなった。
ダイメゾン類 (DimezoneDimezone SPhenidone B)
フェニドンにはアルカリ性溶液中で加水分解する欠点があるが、これを改良したもの。ピラゾリドン環の4位置がメチル基やヒドロキシルメチル基で置換されている。
アスコルビン酸塩(ビタミンC)とその異性体
ハイドロキノンの代替として使用するが、多くは原処方のハイドロキノンをこれに代える。またこの場合メトールをフェニドンに代えるのが通例である。使用量はハイドロキノンの1.6倍である。ネガの微細な描写に優れるが、感度が出にくい場合がある。また環境負荷も軽いが保存性に劣り、性能の安定した現像液の処方は難しい。また液性を酸性に傾かせるので、ホウ砂が原処方にある場合はその5倍を加える必要があり、それが無い場合は炭酸ソーダなどの量を増やす必要がある。また現像結果によってはさらにホウ砂などのアルカリ剤を加える必要があるほか、フェニドンが入手できない時はメトールの量を増やすなどの工夫が必要である。
パイロ(焦性没食酸または焦性没食子酸)
現像主薬としては最も歴史が古いとされ、かつては原版の現像にはもっぱら主薬として使用されていた。綿花状と結晶の2種類あるが成分に相違はなく、どちらを使っても良い。ただし綿花状のものは飛散しやすく、手指や衣服などを汚染しやすいので結晶パイロを使った方が良い。陽明部のハイライトを美しく現すだけでなく、陰影部のディテールの描出にも優れており、この点において他の主薬の追随を許さない。炭酸ソーダと共に用いればその現像作用は中庸を得て良好な原版となる。保恒剤であるはずの無水亜硫酸ソーダがパイロ現像液では他の役割になり、その役目はもっぱらメタカリが務めるが、酸性に保たれたパイロ単液だけならともかく、混合してしまうと(特に促進剤が加わると)急激に酸化してしまうため、使用液はその都度廃棄しなければならない。通常はパイロと保恒剤で第一液を調合し、促進剤で第2液を作って直前に混和する方法を取る。また原板のゼラチン膜を平均的に褐色に汚染してしまうのも特徴である。またその際に臭化銀を黒色銀に還元して褐色の物質を付着させてしまう。このため黒色銀以外の淡い褐色の画像が原板にできるが、これは良く光線を遮るので、露出過度の原板でもコントラストが十分に得られる利点となる。しかし調合や保存に不便であるだけでなく現在のフィルムには適しないため、現在ではほとんど用いられることがない。
グリシン
メトールやハイドロキノン、パイロなどと同じく古くから現像主薬として用いられてきた。「緩性現像薬」に分類される。促進剤として苛性アルカリが使われる際は「急性現像薬」の作用を現す。
現像などに用いられるグリシンは「p-ヒドロキシフェニルグリシン」のことで、アミノ酸の一種であるグリシンとは別物であり、かつては「写真用グリシン」との呼称で区別されていた。水には溶解しないが、アルカリには溶解しやすい性質を有しているため、調合する時は特に指定のある場合を除いて最後に溶解する。また粉末状態では保存性が悪いので、予めアルカリ溶液に溶かして保存液を作っておくと良い。これほどアマチュアから熟練者に至るまであまねく使うに具合の良い主薬はないとされている。調合が簡便であるのみならず原板の上がりが清澄清明であり、強い整調作用を有しているので強コントラストの被写体にも適し、陰影部のディテールも十分に描出しなによりカブリが起きない。ただ、ハイドロキノン同様に低温では現像作用を表さないのが欠点である。露出過度には現像時間を延ばし、露出不足には液温を24℃まで上げれば、立派な原板を得ることができる。

現像補助薬

保恒剤
亜硫酸ソーダ
現像液の酸化を防ぐ保恒剤として古くから使われている単薬である。また濃厚な溶液は臭化銀の粒子を幾らかなりと溶削(溶銀)する溶削剤(溶銀剤)としての作用があるので、その効果を求めるため微粒子現像液には大量に加えられる。それに促進剤としても大いに効果がある。他にも若干の増感効果や、エッジ効果により画像をシャープネスにする作用がある。また酸性定着液調合において、酢酸によるハイポの分解を防ぐ目的で添加される。またフィルムに残存するチオ硫酸銀錯塩をより水溶性の高い亜硫酸塩に置換する働きもあるので、定着後に水でフィルムをすすぎ、最終水洗の前に亜硫酸ソーダ2%液に2 - 3分間浸漬すると水洗時間を大幅(およそ6分の1)に短縮できる。
重亜硫酸ソーダ(酸性亜硫酸ソーダ)
保恒剤の一つで、亜硫酸ソーダよりも現像主薬の保護作用が優れているが、処方されることはあまりない。
メタカリ
ワインの酸化防止剤として主に使用される薬剤で、保恒剤の一つ。現像主薬の保護作用は亜硫酸ソーダや重亜硫酸ソーダに優る。パイロ現像液以外では処方されることはあまりない。溶削(溶銀)剤として用いられる場合や、定着液を酸性にするために用いられる場合がある。
促進剤
炭酸ソーダ
古くから促進剤として利用されてきた単薬で、これの代表格である。多くの処方で使用されている。pH10前後で緩衝作用があるので緩衝剤としても主薬として使用される。フェニドンを現像主薬に用いる場合や、亜硫酸ナトリウムが大量に加えられる時は使用されないことが多い。
硼砂
古くから促進剤として利用されてきた単薬。常に一定量のアルカリイオンを放出する緩衝作用があり、現像液の寿命までアルカリ度を一定に保つ様働くので、緩衝剤としても使用される。促進剤としては炭酸ナトリウムが主に使用されるため処方されない場合が多く、されても少量である。pH9前後でアルカリ度は高いがその作用は柔らかく、主に微粒子現像液に用いられることが多い。7水塩や10水塩など結晶水の数によって効果が上下するので、添加量には注意が必要である。
苛性ソーダ
促進剤としての働きが特に強くゼラチン層を侵しやすいため、特殊な現像液の場合にのみ使用される。液の保存性を悪くするので使用直前に混合する場合が多い。劇薬のため取り扱いには細心の注意が必要である。
重炭酸ソーダ
いわゆる重曹である。促進剤として稀に処方される。硼砂と同じく、炭酸ソーダよりも作用が柔らかい。
メタ硼酸ナトリウム
促進剤の一つで、かつて「コダルク」(イーストマン・コダック)、「ナボックス」(富士写真フイルム)、「コニグレイン」(小西六写真工業)などの名で販売されていたアルカリバランス剤の主成分に当たる。現在はこれらは入手できないので、この単薬で代用する。アルカリ度は炭酸ナトリウムより少し低い程度なので、処方されても少量であり、処方されないことの方が多い。また硼砂でそれらに代用される場合もある。これは上記の「コダルク」などに硼砂も含まれているからで、特に微粒子現像液ではその柔らかな作用から、硼砂が代わりとされる場合が多い。
炭酸カリ
促進剤の一つだが、処方されることは余りない。炭酸ソーダよりもアルカリ度が高いpH11であり作用も強い。
抑制剤
ブロムカリ
抑制剤の一つだが、抑制剤として本来求められている「弱感光部への現像液の作用を抑制する作用」は持たない(なお現在でもこの作用を有する薬剤は見つかっていない)。カブリの発生を抑制するので抑制剤に分類されている。また感度を幾分遅くする効果がある。これが加えられた現像液は幾らかなりとも現像時間が長くなるが、現像液は反復使用するとブロムソーダなどの臭化物が副産物として生成され、それにより現像時間が少し長くなるのと同じ原理である。これら副産物の臭化物は現像作用そのものを抑制する作用を持っており、結果として原版が露出不足のような感じになる。ただし、古くからブロムカリは不要との考えがあり、露出が特別過度の時や感光膜の腐敗変質の時以外は使わなくとも良いともされている。特に微粒子現像液では処方されないことが多い。
硼酸
抑制剤の一つだが、その本来求められている作用は持たない。アルカリ度が高く現像の進行が早い場合、これを加えることによってその進行を遅らせることができる。その意味で抑制剤に分類されている。また現像液には原液を反復使用するとアルカリ度が少し高くなる傾向があるが、それを抑える緩衝剤としての働きもある。硼砂の量との組み合わせで、硼砂の役割を阻害せずにアルカリ度を適正に抑えることができる。
ベンゾトリアゾール (Benzotriazole)
カブリ防止に使われるため、抑制剤の一つに数えられているが、それに本来求められている作用は持たない。印画紙現像液に用いると、現像銀の色調が冷黒調になる傾向がある。
黄血塩
カブリを防止する作用を持つので、抑制剤の一つに数えられている。また陽明部の肉乗りを良くする効果もある。パイロやハイドロキノンなどの現像液への添加を推奨されたことがあったが、用いられることは極めて稀である。
溶削(溶銀)剤
ロダンカリ
溶削剤の一つだが、処方されることはあまりなく、されても少量である。
ハイポ
定着液の主薬であり、一浴現像定着液にも処方される。また処方されることは少ないが、通常の現像液に溶削剤として少量用いられることがある。
その他
アミン類
二級アミンと三級アミン(特にアミノアルコール類)は、特にフィルム現像液の高濃縮度の製品中で、アルカリ剤、溶剤などと多機能に活用される。一級アミンはハロゲン化銀の溶解作用が強いため適さない。

補力液・減力液

補力液

これには水銀補力法、銀補力法、クロム補力法、銅補力法、鉛補力法、ウラニウム補力法などがあり、かつては多くの処方が公開されていた。しかし使用される薬品の中には現在では一般に入手が困難か不可能な物があるため、その多くが現在では調合することができない。また調合済みの既製薬品が以前は販売されていたが、それも今は行われていない。

以下に挙げるのは、現在でも入手が可能な単薬を使用した処方である。

硝酸銀
露出不足の原版の補力法の一種である銀補力法に使われる単薬。
硫酸銅
露出不足の原版の補力法の一種である銅補力法に使われる単薬。
減力液

これには硬調化減力法、均等減力法、平調化減力法、局部減力法があり、かつては局部減力法を除き多くの処方が公開されていた。しかし均等減力法や平調化減力法に使用される薬品の中には現在では一般に入手が困難か不可能な物があるため、現在ではこれらの方法を取るのが難しくなっている。また調合済みの既製減力液の一般販売も今は行われていない。

以下に挙げるのは、現在でも入手が可能な単薬を使用した処方である。

赤血塩
露出過度の原板の減力法でもっとも一般的な「ファーマー氏減力液」に使われる単薬。ファーマー氏減力液は硬調化減力法の一つで、陰影部のコントラストを高めながら減力する。その持てる作用は赤血塩の濃度が高いほど強くなる。
印画紙の減感には不向きであり、軽い印画カブリを矯正するに適する程度である。それゆえ寺岡徳二は「ほんのお嬢様仕事に類した減感操作にだけ適したもの」としている。


停止液、定着液、固膜液、ハイポ駆除液、硬水軟化剤、溶媒

塩化アンモニウム
昔から迅速定着液の主薬として使用されてきた。一般に膨張剤の一つして売られており入手しやすい。
チオ硫酸アンモニウム
迅速定着液の主薬である。チオ硫酸ナトリウム(ハイポ)よりも定着作用が強力で、定着処理時間を大幅に短くすることができる。
無水硫酸ソーダ
ゼラチン層の軟化膨満を防ぐ働きを有する。かつては停止液に主に処方されており、イーストマン・コダックが公開していた停止液「SB-4」「SB-5」のレシピにも処方されていた。また前述の働きから現像液に処方される場合がある。
氷醋酸
現像停止液の主要薬品である。現像液のアルカリ性を酢酸の酸性で中和させて現像能力を停止させる。
クエン酸
酢酸に代えて現像停止薬に使用する場合がある。現像液や定着液にも使用される場合がある。
カリ明礬
硬膜化作用を有するため、定着液を調合する際に硬膜処理剤として添加する。これが添加された定着液で定着すると、感光膜が固くなり傷がつきにくくなる。ただしホルマリンほどに硬膜化作用は強くないので固膜法には使えない。
クロム明礬
カリ明礬よりも強い硬膜化作用を有し、特に感光面の長寿命化が求められる時に用いられる。ただ一般には入手が難しく、結晶体を乳鉢に入れ乳棒ですり潰さなければならないため、手間がかかり通常は使用されない。
ホルムアルデヒド(ホルマリン)
強い硬膜化作用を有している。かつて高温時において定着中もしくは定着後の水洗の際に膜面の軟化や膨満、水温との温度差による縮みなどが起こるのを防ぐ目的で、定着前に固膜液に浸漬させる固膜法(もしくは硬膜液に浸漬させる硬膜法)が行われていたが、その主成分がこのホルマリンである。またその性能を利用して硬膜化定着液に用いられることもあった。しかし現在では環境負荷などの問題やフィルム自体の性能の向上などもあり、使われることは極めて稀になっている。
オキシドール(オキシフル)
定着後に印画紙表面やゼラチン膜に浸透したハイポを駆除する目的で使用する「ハイポ駆除液」の主成分。現在は「ハイポ駆除液」を含めほとんど使用されない。
ヘキサメタ燐酸ナトリウム
現像液などを調合する際に、溶媒となる水に含まれるカルシウムイオンが原因で白濁することがあり、それを防ぐ目的で使用する。また水洗促進剤に微量(1リットルあたり0.5グラム)ではあるが処方される場合がある。
イソプロパノール
現像主薬をよく溶解させる目的で用いる。

処方

単体の薬品を組み合わせて様々な現像液が作られている。現像液は製造会社及び銘柄により処方が異なり、また乾板、フィルム、印画紙で処方が各々指定されている物もかつては多かっただけでなく、タンクと平皿でも処方が異なっていた。

以下に列挙するものは一部を除いて「水を足して1000 ml」で完成する処方の現像液である。なお調合に使用する「水」は、一旦煮沸して溶け込んでいる空気を追い出してから自然に冷ましたものを使うと良い。調合の際には処方に従い、その表記順に薬剤を混和していくことを守らなければならない。下記の表は処方通りの順に単薬が表記されていないので、その点を間違ってはいけない。また一つの薬剤が完全に溶解してから次の薬剤を投入しなければならず、これを守らないと混濁などの故障を引き起こし、最初から新たに作り直すこととなるので注意が必要である。

以下は各現像液の処方例で、イーストマン・コダック、イルフォード、富士フイルム、アグファ、小西六写真工業、オリエンタル写真工業、三菱製紙、代替現像液(ビタミンC現像液やコーヒー現像液など)、その他の順に列挙した。

イーストマン・コダック


イルフォード

富士写真フイルム

アグファ・ゲバルト/アグファ・アンスコ

ロジナール


小西六写真工業

オリエンタル写真工業

三菱製紙

代替現像液

その他

現像方法

現像は、現像を専門に行なっている現像所で行うのが通常である。カラー写真のネガフィルムの現像はC-41現像、リバーサルフィルム(スライド)の現像はE-6現像を行うのが標準であるが、フィルムの製造会社・フィルム製品によって、現像の方法、薬品等は指定されている。コダック等が公開している現像方法、現像液等の薬品のキットが製造販売されており、自家現像を行うことも可能である。

白黒フィルムの現像は、現像に使う薬品もさほど多くはなく、処方も公開され、工程管理も比較的楽であるため、自家現像も行なわれている。大きなカメラ専門店に行けば、個人レベルで行う現像器具や薬品を購入することができる。

またカラーフィルムも内式の製品であればそれ程難しくなく自家現像が可能である。カラーの場合は色バランス等への影響を考えると標準処理に出来るだけ忠実に処理するのが好ましく、その意味では処理系に創作性が入り込む余地は少ない。白黒の場合は意図的な制御によって様々な効果が得られるため、芸術写真家などにおいてはこの過程を創作的に利用する場合がある。この場合当然ながら白黒でも工程管理を厳しく行なわなければ意味はない。

小型タンク現像

個人レベルで一番よく行われている方法である。専用のタンクを使って現像する。プラスチック製の物とステンレス製の物がある。複数本同時に処理できる物もある。

タンク内には渦巻き状をしたリールが入っていて、そのリールにフィルムを巻き込んで現像する。一般的な現像タンクにはリールへの巻き込み方に数方式あり、プラスチックのベルトと共に巻き込んでいくベルト式、片側のフィルム端を引っ掛けていく片溝式、フィルム両端を沿わせる両溝式、などがある。また、処理時の撹拌では、容器全体を反転させるタイプと、撹拌ノブを廻しこみ液流を生じるタイプがある。リールへの巻き取りとタンクへの組み込みは暗室、又は光が入らないようにした専用の箱や袋の中で行うが、それ以降の作業は通常の室内環境で行える。

現像タンクはふたを開け閉めしないでも中の液体を出し入れするための特殊な機構や、中のリールを回して攪拌効果を起こさせるための回転軸などが備わっている。

処理中は温度管理が重要であるが、プラスチック製のタンクは保温性に優れるため初心者でも扱いやすいことが特徴である。しかしステンレス製タンクでは熱の伝わりやすさから全体を保温バットなどに漬けて温度をコントロールすることが容易なため、特殊な処方を用いたり、より緻密な処理を行うのに向いている。

パトローネを直接使う現像方法

富士写真フイルムは以前「ダークレス」という商品名で簡易現像器を市販していた(ネオパンSSの終了と時を同じくして2013/03に出荷終了)。これは、パトローネが入るくらいの簡易現像器に撮影済みフィルムの入ったパトローネをそのまま入れて、専用の現像液で現像と定着を行うものである。遮光ケースであるパトローネに入ったまま処理できるため暗室が不要であるが、処理中に薬品をパトローネ内部で循環させるためハンドルを常に回転させ続ける必要があり、薬液の循環がうまくいかなくなると現像ムラが出やすい。また、回転方向を間違えたまま無理に回すとフィルムが内部で折れ曲がってしまう、などの欠点がある。しかし、使用する薬液の量が通常のタンク現像より少なくて済み、暗室を持たない初心者や、暗室のない場所で現像を要求される場合にも対応できるという点で、手軽な簡易現像器であった。本来はネオパンSS専用のモノクロ現像キットであるが、薬液を入れ替えることでカラー現像に応用するアマチュアもいる。

なお以前から「割りばしとドンブリ法」と名付けられた、ドンブリ鉢に現像液を入れ、パトローネを沈めて割り箸で回転させながら現像を行う方法は書籍で紹介されていた。フィルムを完全に巻き取ってパトローネに入れてしまうのではなく、端を少し残してテープで固定しておくことや、現像前にパトローネごと水洗いしておくといった工夫も知られており、これはダークレス現像キットにおいても有効な方法である。現在ダークレスの入手は困難であるが、富士写真フイルムのフィルムケースを加工して同様のことを行う方法がある。

皿現像

大型シートフィルムや印画紙を現像する場合に使われる。プラスチックやホーロー製のやや厚みのある平皿に、現像液などを入れて現像する。

大型シートフィルムの場合は全暗黒中でないと現像作業ができないが、印画紙の現像の場合は安全光(感光しない赤い光、セーフライト)下で作業ができる。

写真用現像機

大型現像所、プロラボ等で使われている現像機。

シネ現像機

ロール状のフイルムを135フィルムの場合だと50本 - 70本を1ロールにつなぎ合わせまとめて現像するときに使う現像機。110も流せるが10本程度繋いで流す。

  • 大量処理できると言う利点があるが、高速でローラーをフィルムが通るため傷になりやすい。
  • 現像事故に備えて現像機そのものを設置する部屋自体が暗室になるようにする必要がある。
  • 現像事故が起きた場合に多くのフィルムに増感処理されてしまうなど影響が及ぶ場合がある。

吊り型現像機

  • 120フィルム、220フィルム等の大きめのロールフィルム、4×5in判、8×10in判、11×14in判等の大型シートフィルムを現像する場合に用いる。
  • 増減感を行う際にも用いる現像機、ロールフィルムの場合ハンガーに掛けている状態が上下に長く吊らされるので上部と下部で厳密に言えば現像時間が異なるが、さほど影響はない。

映画用フィルム

「現像場」を参照。

映画用フィルムの現像は、原理的には、写真用フィルムの現像と同様である。現像される映画用フィルムの種類には、ネガフィルムで撮影される35mmフィルム、16mmフィルム、おもにリバーサルフィルムで撮影される8mmフィルム(スタンダード8mmフィルム、スーパー8、シングル8)等がある。

映画用フィルムのうち、16mmフィルムや8mmフィルムといった小型映画用のカラーフィルムは、ネガフィルムの場合にはECN-2現像、リバーサルフィルムの場合はVNF-1 E-6現像が行なわれており、コダックのトライ-X等の白黒リバーサルフィルムも、白黒スライドフィルム用の現像を行うことが可能であり、白黒8mmフィルムの現像サービスではネガに現像されている。原理的にはいずれも自家現像も可能である。

RAW現像

プロフェッショナル用・ハイアマチュア用デジタルカメラでは、撮像素子で得られた情報をそのまま出力したRAW画像データを扱うことがある。このRAW画像データを処理し、普通に扱える画像形式に変換する工程を「RAW現像」と呼び、のちに略して単に「現像」と呼ぶようになった。この処理は、カメラ本体で再処理(カメラ内現像)したり、メーカーの専用ソフトウェアやRAW画像を扱える画像編集ソフトウェアで行うが、画像ファイル形式の変換だけではなく、色やコントラスト、ホワイトバランスなどの補正を加えることができる。

フォトリソグラフィ

印刷原板、半導体や電子回路におけるフォトリソグラフィは、印刷用の原板製作やその応用技術である。半導体やプリント基板の製造工程で、形成したい形状に露光させたレジストから必要な部分以外を除去する工程を指して、「現像」と呼ぶ。

脚注

注釈

出典

参考文献

  • Wall, E.J. (1889). A DICTIONARY OF PHOTOGRAPHY FOR THE PROFESSIONAL AND AMATEUR PHOTOGRAPHER. New York: Scovill & Adams Company 
  • Wall, E.J. (1890). Dictionary of Photography. London: Hassel, Watson and Viney Ltd 
  • Browm, George E. (1917). THE BRITISH JOURNAL PHOTOGRAPHIC ALMANAC AND Photographer's Daily Companion (Fifty-Sixth Issue). London: Henry Greenwood and Co Ltd 
  • Jacobson, C.I. (1942). ALL ABOUT FORMULAE FOR YOUR DARKROOM. London: The focal Press 
  • The British Journal (1956). Photographic Almanac. London: Henry Greenwood and Co Ltd 
  • Pittaro, Ernest M. (1979). THE COMPACT PHOTO LAB INDEX (2nd COMPACT EDITION). New York: Morgan & Morgan Inc 
  • Langford, Michael (2000). Basic PHOTOGRAPHY 7th EDITION. Oxford: Focal Press 
  • 秋山轍輔『寫眞寶鑑』小西本店、1916年。 
  • 菊池勉『通俗寫眞術』六合館、1917年。 ( 第14期 鉱工業一班篇(Ⅸ) 明治後期産業発達史資料 第769巻, 龍渓書舎, (2007)  所収)
  • 高桑勝雄『通俗寫眞藥品解說(加除訂正第三版)』小西本店、1920年。 
  • 秋山轍輔『改訂 寫眞寶鑑』小西六本店、1921年。 
  • 鈴木八郎『寫眞處方集 改訂増補版』アルス、1930年。 
  • 竹山茂雄『寫眞術入門』誠文堂、1930年。 
  • 髙桑勝雄『寫眞藥品の知識』日本寫眞出版社、1930年。 
  • 三宅克己『趣味の寫眞術』アルス、1931年。 
  • 佐和九郎『現像の實際』アルス、1932年。 
  • 泉兵太郎『寫眞處方集 普及版』光大社、1933年。 
  • 宇高久敬『寫眞の新技法』アルス、1933年。 
  • 寺岡徳二『印畫修整の實際』玄光社、1933年。 
  • 鈴木次郎『寫眞の現像と燒付』松榮堂書店、1933年。 
  • 森芳太郎『最新寫眞術入門』東京朝日新聞、1934年。 
  • 畑宗一『ライカの新技法』東京朝日新聞、1935年。 
  • 福森憲一『増補 イーストマン寫眞處方集』コダック・ジャパン・リミテッド、1935年。 
  • 綠川潤『カメラ讀本』京文社書店、1936年。 
  • 岡内彰『寫眞處方大事典』アルス、1937年。 
  • 佐和九郎『最新現像法』アルス、1937年。 
  • 福田勝治『現像の實際』東京朝日新聞、1937年。 
  • 鈴木八郎『大衆写眞講座7 誰にも出來る現像の要領』アルス、1937年。 
  • 泉兵太郎『最新寫眞處方集』光大社、1938年。 
  • 鈴木八郎『實用寫眞處方集』アルス、1941年。 
  • 宮本五郎『アルス写真処方集』アルス、1949年。 
  • 鈴木八郎『最新写真処方集』玄光社、1953年。 
  • 北野邦雄『標準寫眞處方集』光画荘、1953年。 
  • 笹井明『新写真処方と特殊写真処方集』写真工業出版社、1967年。 
  • 笹井明『<新版>プロフェッショナル写真処方集』写真工業出版社、1968年。 
  • 笹井明『新時代の黒白フィルム現像 第4版』朝日ソノラマ、1981年。 
  • 脇リギオ『新版 写真技術ハンドブック』ダヴィッド社、1992年。 
  • アンセル・アダムズ 著/梅澤篤之介 訳『アンセル・アダムズの写真術2 The NEGATIVE』岩崎美術社、1998年。 
  • アンセル・アダムズ 著/梅澤篤之介 訳『アンセル・アダムズの写真術3 The PRINT』岩崎美術社、1993年。 
  • 特集フォトアート編集部『特集フォトアート '77 No.60 フィルム現像入門から完成まで』研光社、1977年。 
  • 写真工業出版社編集部『暗室百科(改訂第9刷)』写真工業出版社、2003年。 

参照したサイト

  • Caffenol - Caffenol C-M and C-H(RS/RSA)[3]
  • Caffenol - Rezepte[4]
  • Digitaltruth Photo - Film Developers[5]
  • Digitaltruth Photo - Print Developers[6]
  • DR FRANKENFILM - HOMEBREW RODINAL[7]
  • DR FRANKENFILM - DIY Rodinal Film Developer[8]
  • Must Love Cameras - How to make Rodinal[9]
  • Thorley Photographics.com - Homebrew Rodinal[10]
  • tokyo-photo.net - 処理薬品の自家調合[11]
  • レトロエンタープライズ - 自社現像[12]
  • 拓大写研 - 白黒「フイルム/印画紙」処理薬品 処方データ[13]

関連項目

  • 銀残し - 映画用語
  • C-41現像 - ネガフィルムのネガ現像
  • E-6現像 - リバーサルフィルムのポジ現像
  • DPE - 現像・焼き付け・引き伸ばし (Development - Printing - Enlargement) の略語。
  • オイルプリント
  • 暗室
  • 現像の一覧 (en:List of photographic processes)
  • クロス現像 (Cross processing)

外部リンク

  • The Massive Dev Chart - film development times (英語)
  • Processing manuals - ウェイバックマシン(2011年6月5日アーカイブ分)
  • Stand Development Site - ウェイバックマシン(2013年8月21日アーカイブ分)
  • Ilford guide to processing black & white film - ウェイバックマシン(2012年1月28日アーカイブ分) - イルフォード (英語)

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